当店ではお買い上げいただいたメガネを快適に掛けていただくために、フレームのフィッティングにこだわっています。正確な視力測定は当然のことですが、度数が合っていてもフレームのフィッティングが出来ていないと快適なメガネにはなりません。信じられないことに未調整のまま渡されてしまったものや、モダン(耳の部分)を簡単に調整しただけのメガネを掛けてらっしゃる方が多く見受けられます。HPでは簡単にではありますが、当店で行っているフィッティングの一部をご紹介いたします。
メガネのフィッティング例
1、位置決め
まずは、フレームをどの位置に安定させるかを決めます。
2、クリングス(鼻パッド)の調整
現在、販売されているフレームの多くは、陳列してきれいに見える位置に鼻パッドが付いており、そのまま角度を変えるだけの調整ではメガネが安定しません。下の写真のように、鼻パッドの位置を大幅に下げる作業が必要です。
3、角膜頂点間距離(目とレンズの距離)
メガネレンズは角膜の頂点との距離を約12mmに合わせることが大切です。特にシニア世代の遠近両用メガネや小児の弱視治療用メガネの場合、これが重要になってきます。
4、前傾角(顔に対しての傾き)
「何気なく立ち歩きしている時の視線は10~20m先の地面を見ている」と言われます。常にやや下を向いているわけですね。手元を見ている時はさらに視線が下がりますので傾斜が必要です。遠近両用メガネや老眼鏡ですと、10~15°くらい傾斜があったほうがよさそうです。
5、モダン(耳の部分)
耳に沿って曲げてあげることでメガネが安定します。
6、フィッティング終了
これでレンズを入れる前のフィッティングは終了です。レンズ加工後、お渡し時に微調整します。これぐらいフィットすればスポーツバンド等の補助具を付けなくてもズレ落ちることはありません。きちんとフィッティングが出来ていても、メガネを掛け外ししているうちに型崩れしてまいります。片方だけ鼻や耳が痛くなってきた時は歪んでいる証拠です。我慢せず再調整にお越し下さいませ。
※他店様でお求めになったメガネフレームのフィッティングは原則としてお断りしておりますが、どうしてもお困りの際は、ご相談下さい。